統合失調症は、悪口や批判などの幻聴や被害妄想、思考障害などの症状が特徴的な精神疾患です。約100人に1人の方がかかる頻度の高い精神疾患で決してまれな病気ではありません。
発症年齢は比較的若く10代後半から30代の方が大半です。原因は未だはっきりと分かっていませんが、脳内のドーパミンやグルタミン酸系の異常が考えられています。
近年では継続しやすい有効な薬剤の登場や、未治療期間の短縮などにより比較的良好な経過をたどる方も以前より多くなっています。
音がうるさく感じる、物音に過敏になる。
自分の悪口や行動への批判などの声が聞こえる。
周囲の人間から嫌がらせをされているように感じる。
盗聴や監視をされているように感じる。
理由なく不安になる、落ち込む、イライラする。
自分の考えが相手に伝わっているように感じる。
頭が混乱して、自分がよく分からなくなる。
薬物治療が主体ですが、それに精神療法、生活技能訓練、作業療法、デイケア通所などを組み合わせて生活の安定を図ります。
統合失調症は脳内の神経伝達物質であるドーパミン系の異常が仮説の一つとして考えられており、ドーパミン受容体遮断作用を持つ抗精神病薬が薬物治療として主に処方されます。さらに病状によって、抗不安薬・睡眠薬、気分安定薬、抗うつ薬などを組み合わせて使用します。
統合失調症は再発しやすく、発症年齢も比較的若いため、長く病状の安定を保ち、再発を防ぐために内服の継続がとても重要です。
治療を自己中断されると多くの方が再発をされ、生活に支障をきたしてしまいます。一方で早期に治療を開始し、内服を継続して病状が回復したのちに、就学・就労や結婚・育児など安定して生活をされている方もたくさんいらっしゃいます。
また近年は血中濃度の安定する持効性注射剤(月1-2度の注射で内服同様の効果が持続するもの)もあります。
(ご希望の方は事前にご相談下さい)
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