不安や緊張自体は異常な症状ではなく誰でも経験するものですが、あまりにも過剰になり日常生活に支障が出るほどであれば不安障害と考えられます。不安障害の中に、社交不安障害、全般性不安障害、パニック障害、強迫性障害などがあります。
社交不安障害は人前で過剰に緊張してしまう、視線が怖い、吐き気を生じるなどの社交場面に強い恐怖を感じる症状です。全般性不安障害では特定の場面や対象に限らずあらゆることに対して不安が強くなります。
パニック障害は動悸、息苦しさ、発汗、震え、めまい、吐き気、しびれなどのパニック発作が起きる疾患です。また発作が起きるのではないか(予期不安)と怖くなり、外出ができなくなる方もいます。
強迫性障害には、何度も戸締りや火の元などを確認してしまう(確認強迫)、過度な潔癖症、頻回・長時間の手洗い(洗浄強迫)、不要な物が捨てられない(溜め込み)などの症状があります。
本人も馬鹿げている、無意味な行為だと分かっていても、思考が止められず行為を繰り返してしまう点(自我違和感)が特徴です。
薬物治療や精神療法、認知行動療法(Cognitive behavioral therapy:CBT)などの治療法があります。
薬物治療としては、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)などの抗うつ薬による治療が主体です。病状によって、抗不安薬、抗精神病薬などを組み合わせて使用します。
認知行動療法では、不安が生じる場面や状況の把握、抱えている不安の程度の客観的な分析、不安に対して現実的にどのように行動すれば良いかの検討などをおこないます。
その次に、段階的暴露療法として実際に不安を生じやすい状況に少しずつ直面していきます。以前であれば不安やパニック症状を生じていたような場面での成功体験を繰り返すことで、徐々に不安を克服していきます。
上記のような症状でお困りの方は当院まで何でもご相談下さい。
診察日程
松本・船木・秋根・河合・北村・櫻井・渡邊・新谷・持田・山口・石田・森口の12名の医師で外来診療を行っております。
もの忘れ・不安・うつ・不眠・発達障害などに対応いたします。
※休診:日曜
※予約制になっておりますので、初診の方はご来院前にお問合せください。
※小学生以下は院長が診療担当になりますのでご相談ください。
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